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日本百名山について [よもやま話]

先日、深田久弥の百名山では、山上ヶ岳ではなく八経ヶ岳がリストアップされているという旨を書いて、『日本百名山』という作品を腐してしまいました。投稿してから気になったので調べてみると、エッセイの編目となって「百名山」に挙がっているのは「大峰山」であって、山上ヶ岳でも八経ヶ岳でもありませんでした。しかし、編目のところに併せて標高が記されており、それは八経ヶ岳の1915mという値になっています。そしてエッセイの中身ですが、修験道の場としての大峰山全体に関わるプロフィール的な内容です。そうなると、文中に山名が登場して主人公的に扱われているのは、当然のことながら山上ヶ岳の方です。八経ヶ岳については、エッセイの文末で「近畿の最高峰」であることに触れている程度の扱いです。

以上のことを踏まえるのなら、前回の投稿で書いた「日本百名山という文人道楽のリストがありますが、あれで大峰では山上ヶ岳ではなく八経ヶ岳を選んでいるのは、山の格を見ずに標高だけを比較した結果でしょう」というのは事実誤認ということになります。

厳密にいうのなら、「大峰山」という編目を立てて標高を1915mと書くのが間違いだと突っ込むこともできますが、それは枝葉末節です。それ以上に問題のなのは、深田の文章を読まずに、百名山には山上ヶ岳が含まれていない(八経ヶ岳は入っている)と言い立ててしまった側にあります。どうも申し訳ありませんでした。深く反省いたします。




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五鈷峯など [よもやま話]

今回の奥駈チャレンジでは、景色らしきものを楽しむ機会はほとんどありませんでした。雨に降り込められているか、見晴らしのいい場所でも見えるのは一面の霧ばかりというオチだったりしたわけです。それでも4日めの後半や5日目などは、前半に比べると、まだマシといえる状況だったようです。その中で、印象に残ったものをいくつか貼っておきましょう。

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いわゆる五鈷峯というやつです。

鈷とは密教で用いられる短剣のような法具です。その形状を思わせる岩峰だからこの名前になったのでしょう。基部を通るだけですが、それでもなかなか神経を使うところが少なくありませんでした。

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「椽の鼻」なのかどうかわかりませんが、釈迦ヶ岳の手前の岩稜です。

釈迦ヶ岳の周りにはいくつかの難所があって、山頂手前の有名どころは「椽の鼻」でしょう。厳密には同定しかねてしまったのですが、それっぽい巨岩はありましたので、それが「椽の鼻」なのか、それともこの西に張りだした岩稜がそうなのか、いずれかだと思います。


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