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中井権次のこと [よもやま話]

先の投稿で紹介したサンプル冊子(あえて新刊本!と称したりしましたが)、その表紙デザインでつかった写真について一言。

なにやら遠くを望見している風情の老人ですが、あれは木彫り彫刻で雲に乗った仙人を彫ったものです。兵庫県は西播磨の笠形山、その山腹の笠形神社にある拝殿の装飾です。一目見れば、その精密さにおいて他と違うことが分かる作品なのですが、調べてみると東照宮や江戸城の装飾を手がけていた一統に属する宮大工の仕事だったようです。
京都近辺では、ちょっと目を引く木彫り彫刻があれば、すぐに「左甚五郎」作としてしまうのがお約束ですが、笠形神社のはもうすこし素性がはっきりしているといったところでしょう。
ともあれ、一見の価値はありますので、笠形山に登る機会があれば、チェックすることを忘れないようにしたいものです。
IMG_20201226_175313.jpg


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