SSブログ

瓜生山、白幽子古跡 [よもやま話]

丈山翁遺宝展に合わせて詩仙堂を訪れるのなら、拝観後に足を延ばして狸谷不動を訪れることをお奨めします。そして狸谷不動まで行かれるのなら、さらに足を延ばして奥の院、すなわち瓜生山に登ってみては如何でしょう。

そして、そして、瓜生山まで行かれたら、下りは北白川方面へというのがベターです。途中には白幽子古跡と呼ばれる史跡があり、富岡鉄斎が建てた石碑には「白幽子名慈俊石川丈山之弟子石川克之弟也」と刻まれています。後半は、
・丈山の弟子であり、かつ石川克之の弟
・丈山の弟子であるところの石川克之の弟
・丈山の弟子であり、かつ石川克の弟
・丈山の弟子であるところの石川克の弟
等々、いろいろな解釈ができてしまう文言で、なかなか面白いと思います。とりあえずフィールドミュージアムの「石川丈山の弟子である石川克の弟」説を紹介しておきますが、石川丈山の近辺を調べて「石川克之」もしくは「石川克」なる人物が見つかれば、解釈も進むでしょう。

ちなみに白幽子関連の資料としては『近世畸人伝』の文章が有名です。しかし、そこには「慈俊」という名前への言及はありません。鉄斎がどういう史料によって、この文章を作ったのか、それも興味深いところです。



「京都クルーズ・ザ・プロフェクト」のWEBサイトもご覧ください。
http://kyoto-cruise.sakura.ne.jp/






nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。