日米開戦(アドベントカレンダー12月8日) [よもやま話]
〓この記事は[××年前の今日 Advent Calendar 2017]https://adventar.org/calendars/2213に連動しています〓
12月8日の出来事というと、多くの日本人は太平洋戦争を思い浮かべるに違いない。最近は年配者を中心に「若い子らは終戦の日も知らんらしいぞ、嘆かわしい」との声も聞こえてくるので、12月8日が1941年の日米開戦に結びつく人口は思ったより少なくなっているかも知れない。もっともどんな事象でも世代間ギャップはつきものなので、開戦の日はもとより終戦記念日も知らない人たちが増えるのも、やむを得ないと諦めるべきだろう。
それはさておき、この記事のテーマは12月8日は開戦の日と高らかに唱えておいて大丈夫なのかということである。太平洋戦争に対する認識がどうのこうのではなく、客観的事実として12月8日でよいのかどうか、である。
事実関係を整理するのなら、日本海軍によって12月8日の未明に真珠湾攻撃が実行され、同日のうちに宣戦布告が行われている。したがって12月8日開戦で間違いないのだが、これはあくまでも日本時間による記述であり、日本国内での常識なのである。アメリカ側の常識に照らすなら、ワシントン時間による記述(もしくは現地性を重んじてハワイ時間)になるので真珠湾攻撃から宣戦布告の一連の流れは12月7日の出来事になる。
互いに憎み合って砲火を交えた太平洋戦争は、日米双方にとって悲惨な経験であるには間違いない。そうした痛恨事に関しては事象の大きさゆえ関連する記述は万人に通用する常識と考えてしまいがちである。その感覚のもとでアメリカ人との間で日米開戦の話題が出た場合、先方は12月7日というはずなので、思わず「こいつ、何を言ってるんだ、そんな基本的な事実も知らないのか!」と訝しんでしまうかも知れない。だが日米開戦は12月8日と固定的に考えている方が間違っているのであって、相手のもっている常識にも配慮しながら話をしなければならないのである。
一応、整理をしておくなら、以下のごとし。
日本時間 ハワイ時間 ワシントン時間
真珠湾攻撃開始 8日3:19ごろ 7日7:49ごろ 7日12:49ごろ
標準時に対するズレに加えて日付変更線が絡むのでややこしいのだが、日本時間とハワイ時間を比べるとハワイでは時間が後ろに戻る形になるのに、同じ東でもハワイ時間とワシントン時間の間では時間は前に進んでいる。
12月8日の出来事というと、多くの日本人は太平洋戦争を思い浮かべるに違いない。最近は年配者を中心に「若い子らは終戦の日も知らんらしいぞ、嘆かわしい」との声も聞こえてくるので、12月8日が1941年の日米開戦に結びつく人口は思ったより少なくなっているかも知れない。もっともどんな事象でも世代間ギャップはつきものなので、開戦の日はもとより終戦記念日も知らない人たちが増えるのも、やむを得ないと諦めるべきだろう。
それはさておき、この記事のテーマは12月8日は開戦の日と高らかに唱えておいて大丈夫なのかということである。太平洋戦争に対する認識がどうのこうのではなく、客観的事実として12月8日でよいのかどうか、である。
事実関係を整理するのなら、日本海軍によって12月8日の未明に真珠湾攻撃が実行され、同日のうちに宣戦布告が行われている。したがって12月8日開戦で間違いないのだが、これはあくまでも日本時間による記述であり、日本国内での常識なのである。アメリカ側の常識に照らすなら、ワシントン時間による記述(もしくは現地性を重んじてハワイ時間)になるので真珠湾攻撃から宣戦布告の一連の流れは12月7日の出来事になる。
互いに憎み合って砲火を交えた太平洋戦争は、日米双方にとって悲惨な経験であるには間違いない。そうした痛恨事に関しては事象の大きさゆえ関連する記述は万人に通用する常識と考えてしまいがちである。その感覚のもとでアメリカ人との間で日米開戦の話題が出た場合、先方は12月7日というはずなので、思わず「こいつ、何を言ってるんだ、そんな基本的な事実も知らないのか!」と訝しんでしまうかも知れない。だが日米開戦は12月8日と固定的に考えている方が間違っているのであって、相手のもっている常識にも配慮しながら話をしなければならないのである。
一応、整理をしておくなら、以下のごとし。
日本時間 ハワイ時間 ワシントン時間
真珠湾攻撃開始 8日3:19ごろ 7日7:49ごろ 7日12:49ごろ
標準時に対するズレに加えて日付変更線が絡むのでややこしいのだが、日本時間とハワイ時間を比べるとハワイでは時間が後ろに戻る形になるのに、同じ東でもハワイ時間とワシントン時間の間では時間は前に進んでいる。