「がんは学芸員」発言をめぐって

「がんは学芸員」発言が話題になっていますが、この手のネタが出た場合、どういう文脈でどういう意図の発言だったのかが、なかなか報道されないのが残念でなりません。

言うまでもなく、言葉足らずで不謹慎極まりない発言だと思いますが、そうした表層的なところだけをゴチャゴチャやるのは、ツッコむ側の底の浅さを露呈させてしまいます。というわけで、いくつか推測を交えて、え～と、ここは「忖度を交えて」と書かねば成らないんでしたっけ、ま、それはさておき、つらつらと贅言を並べておきましょう。

問題の発言が、学芸員のどういう所を攻撃したのかはわかりませんが、観光目線で考える際にはその存在が邪魔だということのようです。一般論ですけど、文化財（指定のあるなしにかかわらず言うのなら文化的なモノ全般）の取り扱いには、収集・保全と展観・解説という二つの側面がつきまとうわけで、往々にしてこの二つの側面は相対立してしまいます。原状に近い形で保全するのなら徹底非公開を貫かざるを得ないですし、多くの人に見知ってもらおうとするのなら相応に手を加えざるを得ません。「がんは学芸員」発言は、思うにそうした面での相克を極めて浅薄な形で切り取った妄言だったのではないでしょうか。つまり、保全を重んじるあまり観光的配慮を欠く態度を批判したいがあまり、学芸員を十把一絡げに「がん」扱いしてしまったということなのではないかと思います。

言わずもがなのことですが、そんな十把一絡げ的な見方は愚の骨頂です。そこを問い詰めるのなら大臣としての資質云々というのは当たっています。しかし、文化財をめぐるジレンマ（収集・保全と展観・解説の相克）に思いを致さずに喚き立てたり、煽ったりするのは、同じレベルで愚かしい振る舞いであるように思います。




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植物園の桜、いよいよ

植物園の桜はいよいよ本腰って感じですかね、枝垂れは出遅れている気配ですがソメイヨシノはほぼ満開といっていいでしょう。ちなみに一足早き開花していたオカメザクラはすでに散っていました。

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遠出の誘惑

ここ数年、桜といっても植物園とか賀茂川とか、いわゆる近場でお茶を濁している感じなんですけど、たまには吉野あたりへ遠出してみようかなという気持ちもムクムクと･･･

名にし負う吉野の桜(2014年)

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桜はまだかいな？

だいぶ暖かくなってきたので、桜の方へも期待が動きますが、出町三角州界隈はまだまだな模様。昨晩、近くを通った折、週末に向けての場所取りなのか、それともフライングお花見なのかわかりませんが、なんやらいくつものグループが敷物の上で盛り上がっていました。でも、桜の方は二分咲きにもなっていないんですけどね・・・

ちなみに、某ニュース番組の情報によりますと、今年は個体差が目立つのだとか。同じ品種でも早めに開花してしまうものとなかなか開かないものとも差が大きいのだとか。いわゆる開花宣言は標本木の状況に基づいて行われますから、実態とは一致しない可能性が高くなるということのようです。

出町の桜（去年もの）

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サクラ色ふたたび

植物園の夜間ライトアップですが、開花がまだまだな分、蕾のサクラ色を堪能するという楽しみもあります。

こちらは、桜が咲いているわけではないのですが、これはこれで見栄えがするというか、なんというか・・・

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