SSブログ

Snow Rainを聴く [よもやま話]

〓この記事は[リリカル・マジカル・アドベント! Advent Calendar 2017]https://adventar.org/calendars/2542に連動しています〓

 穂高湖を初めて訪れたのはいつのことだったろうか。記憶が正しければ、黒岩尾根を登って掬星台に出たあと、シェール道からトウェンティクロスを下りた時のことだったはずだ。正確にいついつということは、その時に撮った写真を調べればすぐに分かるが、それ以前に寒い冬の最中だったことが印象に残っている。というのも、穂高湖のほとりに立った時、小雪が舞い始めていて、場の雰囲気が、その時にたまたま聞いた曲~SnowRainのイメージと怖いほど重なってしまったことを覚えているからである。
 山にはいる時には、スマホを含め、携帯プレイヤーの類いを動かすことはまずないのだが、この時は気持ちがすでに下山モードだったのだろう(確かにメインの黒岩尾根は終了していたし、掬星台は観光地のような場所だから気持ちも緩む)、普段は街なかでしか使わない携帯プレイヤーで曲をランダムに流していた。ランダム演奏なので、どんな曲が流れたのかは、ただの一曲を除いてまったく覚えていない。その一曲がSnow Rainである。
 穂高湖の畔に出て、写真を数枚撮っていた時のことである。数分ほど前よりちらちらと白いものが降っていたことには気づいていたので、作業はとっとと片付けて速攻で駆け下りてやろうと思っていた。そのタイミングで、ヘッドホンから流れてきたのがSnow Rainだった。
 静かでシンプルなメロディラインが気に入っていたので携帯プレイヤーにも入れていたのだが、小雪の舞う穂高湖の畔でこの曲を聴かされた時は、背筋に電気が走るような感覚に襲われてしまった。風も冷たく実際的に寒かったのは事実である。でも気温的なものとは明らかに異なる寒気といえばいいのだろうか、曲の印象が場の雰囲気と重なり合った時に起きる感覚である。Snow Rainには何種類かバージョンがあるが、個人的には一番シンプルな初期バージョンが気に入っている。この時に聞いたのもそのバージョンであり、この曲には冬枯れの湖畔がよく似合うということを思い知らされたわけである。

hotakako.jpg





nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。